これは私(くろすぼーん・ばんがーど)が小6の時のお話です。

時はまさに昭和真っ只中、いじめ問題や体罰問題などもそれほど過敏な時代ではなく、悪い事をすれば体で分からせる。
それが当たり前で私も先生によくビンタを張られていたわけですが、それが「普通」だった気がします。
学年にひとりは竹刀が似合うカミナリ先生がひとりはいたもんです。今ではなかなかお目に掛かれませんが。

それでもこういった体罰系のターゲットはもっぱら男子で、女子がくらう事はさすがにまれだったんですが…
たしか6年生のゴールデンウィーク明けの頃だったと思います、同じクラスの女子が廊下で正座になりました。
理由は単なる「遅刻」です。



この「廊下で正座」という罰はランク的にもややハードは部類に入ってました、
つまり結構な事をしないと課せられない、「重罪」(?)とみなされていた感があります。
これを女子がさせられる事はそれまで滅多にないわけなんですが。

この子はクラスでもリーダー格で快活、そこそこ美形かつボーイッシュな容姿で男子にも人気の子でした。
もっとも年相応に女らしさなどはなく男子ともケンカしてみたり男勝りな面が目立ち、
「こいつホントに女なのか?」という空気があったのも事実です。よくいうおてんば娘です。

そんなキャラだったので先生も気兼ねなく(?)男子同様にあつかっていたみたいです。



「おい、近藤(仮名)、なにやってんだよ。」(笑)

「う、うるさい、あ、あっちいけよ。」

「うわっ、そんなとこで正座かよ、みっともねぇ、わははっ。」

「ち、ちきしょー…、みるなぁ…、あっちいって…」

私は茶化す友人の横でこのやりとり見ていましたが私は彼女のこの表情を見逃しませんでした。
この男子顔負けのキャラがはっきり顔を赤らめて目にはうっすらと涙が。

現代的にいうなら「萌え」というやつでしょうか。

事実、彼女はこの後すぐに泣き出してしまいました。



普段から男子にある種の恨み(?)をかっている彼女なので、泣けば泣くほど茶化されます。

「泣くなよぉ〜。」

「う、うるさいっ、お前ら、覚えてろよ…、」

この時の彼女の表情はいまでも覚えています。やはりこいつは女だなと思ったもんです。
小刻みに体を震わせ、顔はさらに赤みを増し、泣き笑いの様相でこちらを睨み返してきます。

めちゃくちゃ可愛かったです。


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